【2005年】未公開天体写真 part1
【2005年】未公開天体写真 part1
さて、暮れも押し迫って参りました。当ブログも有終の美を飾るべく、未公開だった天体写真を一挙にご紹介します。
それでは、皆さんよいお年を。(通常、この言葉は最後に書くべきです)。
当ブログでは何度も述べていますが、私の赤道儀は壊れており、追尾撮影が一切できない状態です。しかも、赤経微動クランプが付いていないため、手動追尾も難しい状態です。このような厳しい悪条件の中で、未だかつて撮ったことのない長時間追尾撮影でオリオン座中心部を狙おう、と挑んだのがこの作品です。
手動追尾にあたり、R200SS鏡筒で被写体中心部であるM42(トラペジウム付近)を導入し、LV5mm(約160倍)の視野の中心から外れないように、息を潜めながら赤緯・赤経を慎重にコントロールして追尾して撮った、執念の作品です。
微動クランプは赤緯クランプは付いていますが赤経が付いていないので、赤経方向にズレてきたら、なんと鏡筒そのものを直接動かして苦戦しながら追尾したのです。このため、恒星がグニャリと曲がっているのは、筆者の手動追尾に苦戦している最中の痕跡そのものと言えるでしょう。
来年は早くGP2赤道儀を購入して、一人前に追尾撮影できるようになりたいです。
ただ、手動での操作のため、ご覧の様に星の線が直線ではなく少々いびつですが、これも手作りの良さとしておきましょう。
こちらは、撮影当時地球に接近していた火星と、おうし座の2大名所、M45(スバル)とヒアデス星団、月のコラボレーションです。
30秒も露出すると、月は太陽のような強烈な光芒を放っているように見えますね。SOHOのLASCO C3の画像でおうし座を通過中の太陽を見ているような雰囲気です。
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2006年まであと21時間p2k5
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