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おおいぬ座と湘南の海【2月27日撮影】

おおいぬ座と湘南の海【2月27日撮影】

南は果てしない太平洋。

2月27日、江の島で撮影した後、江ノ電に乗って稲村ガ崎周辺へ行き、浜辺でのトワイライト撮影、そして海を題材にした星景写真を撮影しましたのでご紹介しましょう。

【星景】白波とシリウス
イメージ 1
撮影日時 : 2006年2月27日 18:37
撮影地 : 神奈川県鎌倉市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 30.00秒
レンズF値 : F3.5
撮影方法 : 固定撮影
Photoshop-E.にて画像処理: トリミング、レベル調整、アンシャープマスク等

打ち寄せる波の振動

浜辺で撮影の準備をしていると、買ったばかりの三脚(1,200円)が、新品なのに雲台がグラつく、というトラブルに見舞われてしまいました。「雲台のグラつき」は、バルブ撮影において致命的なダメージです。特に、今回の撮影地は波の荒い海岸です。この日の湘南は大波で、浜辺では波の打ち寄せによる地面の振動がありました。その影響で、長時間露光したこれらの画像は、等倍表示すると星像がボヤけてしまっていました。海で星を撮ることが初体験な私には想定外でした。もう二度とケン○コー製の三脚なんて買わね。というより安い三脚は避けるべき。これって常識でしたよね。


フラッシュ併用バルブ

薄明の太平洋と白波
イメージ 2
撮影日時 : 2006年2月27日 18:37
撮影地 : 神奈川県鎌倉市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 30.00秒
レンズF値 : F3.5
撮影方法 : 固定撮影
Photoshop-E.にて画像処理: トリミング、レベル調整、アンシャープマスク等

こちらは、フラッシュを強制発光させた上、30秒のバルブをかけて撮ったトワイライト作品です。ザバーンと押し寄せた波が引き始めた瞬間に露出開始&フラッシュ発光することで、波打ち際に広がる水の泡を写し込んでいます。

波打ち際より少し奥では、30秒の間に打ち寄せて砕けた複数の白波が融合し、まるで雲海のような柔らかさが演出されています。

半径の大きいアンシャープマスクを軽くかけることで、「雲海」のフィラメント構造を強調させました。水の泡もシャープに出すため、一番最後に半径の小さなアンシャープもかけています。砂浜には私の影もうっすら確認できます。バルブ撮影時には薄明光よりも海沿いの道路の街灯(ナトリウムランプ?)が主な光源になっており、手前は赤みが強く出てしまいました。

なお、南天おおいぬ座が昇っていたので、「水平線スレスレのカノープスが写るか?!」と期待したのですが、ご覧の通りこの日は空気の透明度が悪く、低空の星はほとんど写っていません。

ちなみに、私の地元、九州・熊本では(緯度が低いので)カノープスの奴、南天で余裕ぶっこいて輝いています。そんな地元ではカノープスを撮影してやろうという気さえ沸きません。

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p2k6◇星景魂

開始日: 2005/2/9(水)