おおいぬ座と湘南の海【2月27日撮影】
おおいぬ座と湘南の海【2月27日撮影】
【星景】白波とシリウス |
打ち寄せる波の振動
浜辺で撮影の準備をしていると、買ったばかりの三脚(1,200円)が、新品なのに雲台がグラつく、というトラブルに見舞われてしまいました。「雲台のグラつき」は、バルブ撮影において致命的なダメージです。特に、今回の撮影地は波の荒い海岸です。この日の湘南は大波で、浜辺では波の打ち寄せによる地面の振動がありました。その影響で、長時間露光したこれらの画像は、等倍表示すると星像がボヤけてしまっていました。海で星を撮ることが初体験な私には想定外でした。もう二度とケン○コー製の三脚なんて買わね。というより安い三脚は避けるべき。これって常識でしたよね。こちらは、フラッシュを強制発光させた上、30秒のバルブをかけて撮ったトワイライト作品です。ザバーンと押し寄せた波が引き始めた瞬間に露出開始&フラッシュ発光することで、波打ち際に広がる水の泡を写し込んでいます。
波打ち際より少し奥では、30秒の間に打ち寄せて砕けた複数の白波が融合し、まるで雲海のような柔らかさが演出されています。
半径の大きいアンシャープマスクを軽くかけることで、「雲海」のフィラメント構造を強調させました。水の泡もシャープに出すため、一番最後に半径の小さなアンシャープもかけています。砂浜には私の影もうっすら確認できます。バルブ撮影時には薄明光よりも海沿いの道路の街灯(ナトリウムランプ?)が主な光源になっており、手前は赤みが強く出てしまいました。
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p2k6◇星景魂
p2k6◇星景魂