2006年大晦日未明の天体写真
2006年大晦日未明の天体写真
星景写真(湖)
これは熊本市の「江津湖」という湖です。大晦日の今朝は放射冷却で冷え込みが厳しく、それに比例して空気の透明度が抜群でした。このため、星が良く見えていたわけです。湖からは靄が立ち上がっていますね。残念ながらこの写真は一眼レフではなく5年ほど前のコンパクトデジカメでの撮影の為、画質があまりよくありません。湖とおおいぬ座 |
先ほど天文シミュレーションソフトで確認するまで、この星は明けの明星(金星)だと思っていました。木星を金星と見間違えてしまったのは、今朝の空気の透明度が高く木星が木星以上の明るさに見えたからでしょう。星座線も付けてみました。左にある星が星座間を移動する「惑星」の一つ、木星です。
ししの大鎌と土星 |
一方、こちらは土星のいるしし座です。土星はややオレンジ色に表れてしまいました。土星は木星より一回りほど暗いですが、しし座の1等星・レグルス(星座線の一番下の星)よりは明るいので、ししの大鎌に入り込んでいる光景は目を引きます。この星の並びを見ると、2001年のしし座流星雨を見たときの事を彷彿とさせます。なぜなら、2001年秋は今土星がいる位置にちょうど木星がいたからです。あの夜、流星雨を眺めている時、視点を放射点付近に合わせるために、ししの大鎌付近にいた木星を見つめて流星を待っていたのです。
さて、土星といえば、環を持つ姿を望遠鏡で撮影したいですが、現在惑星撮影に使用するDVカメラが故障してしまい入院中ですので、しばらくの間は撮影できません。それでは、よいお年を。
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p2k6◇年越しLV2006
p2k6◇年越しLV2006