◆金星日面通過
◆金星日面通過
1枚目:金星日面通過中の太陽
2枚目:金星日面通過中の太陽(日没直前)
というわけで、本日は金星日面通過1周年を記念しまして、当日私が撮影した金星日面通過の画像を一挙にご紹介しましょう。なお、画像と解説文は私のサイト「プレ天文」の中の「金星日面通過 画像集」ページからの転載です。元ページは以下URLです。
金星と白斑・黒点
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/040608_1827_54p.jpg日面通過中の金星の左側に白斑、下方には黒点が見えます。薄雲がかかっているため、太陽面には明るさのムラができています。 撮影時刻: 18時27分 動画モード(320x240pix)にて撮影 54 フレームをスタック&ウェーブレット変換
金星
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/040608_1829_353p.jpg太陽の淵と黒い金星の構図を大量スタックしてS/N比とシャープさを追い詰めました。ノーガイド撮影のため、金星が画面左端から右端へ日周運動で動いていく映像をRegistaxでアライメントしました。その影響で多少アイピース視野周辺の歪みを受け、金星・太陽の輪郭はそれほどシャープには出ていません。画像下部には大量アライメントの痕跡(フレームのはみ出し)が出ています。なお、この画像も薄雲を通して撮影したもののスタックです。 撮影時刻: 18時29分 動画モード(320x240pix)にて撮影 353 フレームをスタック&ウェーブレット変換
金星の内合にクローズアップ
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/040608ven_clseup.jpg太陽を背にした金星のシルエットを強拡大で撮影しました。青と赤の色収差が出ています。 3枚コンポジット
金星の内合にクローズアップ2
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/040608_1824_64p.jpgこちらは動画形式で撮った強拡大のスタックです。 コリメート撮影の為、画面左部分にはアイピース視野のケラレ部分が、スタックしたフレームの数だけ現れています。金星の形は綺麗に真丸く現れています。さすが視直径1分角! 撮影時刻: 18時24分 動画モード(320x240pix)にて撮影 64 フレームをスタック&ウェーブレット変換
雲も日面通過
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/ven040608.jpghttp://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/040608_1808.jpg
金星と一緒に雲も通過中です。当日は雲が多かったのですが、寧ろ単調に見えがちな太陽と金星の競演に華を添えてくれましたね。
ノーフィルターの賜物 青空と黒い金星
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/040608ven_004.jpghttp://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/040608ven_003.jpg
薄雲が太陽を覆っている間、ソーラーフィルターを外してのノーフィルター撮影に挑みました。動画で撮影したフレームを1コマ切り出したものです。 よく見ると、太陽の背景の空は水色ですが、金星は水色ではなく黒色になっていますね。興味深い実験結果です。 動画モード(320x240pix)にて撮影
一番シャープに撮れた画像
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/DSCN1436.jpg雲がかかって見える太陽面だからこそ、金星の存在が活きるんです。
夕日の中の金星
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/0002.jpg日没直前に撮った、金星日面通過中の太陽です。 シンチレーションが激しくなって金星も多少ゆがんで写っていますが、 燃えるような太陽の中の黒い金星というのもまた面白いですね。
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/0001.jpg
太陽面は完全な露出オーバーですが、 57秒角もある金星のシルエットは太陽の光芒に飲み込まれることなく しっかりと写っています。
夕日の中の金星 スタック
http://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/040608_1902_195p.jpghttp://www.f3.dion.ne.jp/~p2k/image/040608/040608_1902_5p.jpg
20cm反射望遠鏡R200SSにてノーフィルターでデジカメコリメート撮影。地球大気と薄雲により適度に減光されており、夕日の赤が美しいです。 デジカメの動画モードで撮影したMOV形式動画をAVI形式に変換後、Registaxにて195フレームをスタック&ウェーブレット変換。日没直前の激しいシンチレーションの中でしたが、195フレームのスタッキングにより、きれいな金星と太陽の輪郭が描出されました。なお、アイピースにより写野右側がケラれています。 撮影時刻: 19時02分 動画モード(320x240pix)にて撮影 スタック&ウェーブレット変換 (1枚目: 195 フレーム 2枚目: 5 フレーム)
共通撮影データ
次回はいつ見られる?
次回の金星日面通過は2012年6月6日です。さらにその次は2117年12月11日です。
つまり、7年後の金星日面通過を見逃すと、次回は105年も先なので我々の生存期間中ではありません。
そんなわけで次回・2012年の金星日面通過は絶対にお見逃しなく!
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2006年11月9日には水星が / ´_ゝ`)ちょっと通りますよ・・・p2k5
2006年11月9日には水星が / ´_ゝ`)ちょっと通りますよ・・・p2k5