望遠鏡で撮影した月 part2
望遠鏡で撮影した月 part2
1枚目:月齢9
S/N比向上と大気の揺らぎキャンセル
さて、と。画像はきちんと表示されていますか?今夜2度目の月面画像の記事です。前の記事、19時09分撮影の月面画像は2枚コンポジット合成によるものでした。その3時間後、再び直焦にて月面を狙ってみました。今回は、S/N比というかシンチレーションによる歪みを平均化するために本格的に10枚連写の画像をスタック&平均化しています。撮影情報を見てもお分かりのようにニコンD70での撮影です。このカメラには赤外線リモコンがありますので、そのリモコンを使って遠隔操作で10枚連写したのです。写野内の月は日周運動で動いていきますが、連写の間隔が短いのでほとんど問題ありませんでした。
今回の画像処理のテーマは、「アダルトテイスト」です。どの辺がアダルトテイストかといいますと、派手過ぎない画像処理を心がけた点です。お判りのように、白飛びしている箇所もありませんし、シャープ処理(ウェーブレット変換)も控えめにしています。というより、10枚をスタック合成した画像は単一画像よりも細かいシャープ処理が効き難くなっていますので、荒いシャープ処理をメインにして月面クレーターの凹凸を強調したわけです。なお、トリミングして構図が窮屈なのは当ブログの使用に合わせた為です。何卒御了承下さい。