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火星 【11月4日撮影】

火星 【11月4日撮影】
11月4日 22時の火星
さて、今夜も晴れているので昨夜に引き続き火星を撮影しました。今はちょうど子午線湾が見頃。そんなわけで、今回の画像でも中央付近に子午線湾がくっきりと写っています。南極冠は点のように小さいですが、微かに確認できます。この付近の火星面では、面白いことに南を上にすると火星全体が人の顔に見えてきますね。

イメージ 1
撮影日時 : 2005年11月4日 22時10-13分
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ソニー DCR-HC90
望遠鏡鏡筒 : ビクセン R200SS (口径200mm 焦点距離800mm, F4)
アイピース : ビクセン LV5mm (ズーミングはDVカメラによる)
撮影方法 : コリメート

※RegiStax2.0.にてビデオ映像601フレームをスタック合成&ウェーブレット変換処理
(詳細データは画像中に記載)
Photoshop-E.にて画像処理:写野回転&トリミング、レベル調整、ガウスぼかし、アンシャープマスク等

今回はDVのズーム倍率を低くしたのでいまいち迫力がありませんが、600フレームをスタックしたのでS/Nは良好です。それでもウェーブレット変換時にノイズが発生するのでPhotoshopでの仕上げ段階で軽くガウスぼかしをかけています。なお、ノーガイド撮影なので日周運動で火星が動いていく映像をアライメントしてスタックしましたので、望遠鏡での火星再導入や動画の使用フレーム選択など厄介です。


24時間半で自転する火星

地球の隣を公転する惑星、火星。まるで地球にインスパイヤされたかのように、火星の自転周期はほぼ24時間なのです。正確には24時間37分で一回転しますので、地球の自転(24時間00分)の周期に合わせて生活している私たちにとっては、毎晩同じ時刻に見る火星面は37分ずつ遅れてきます。つまり、日を追うごとに見える火星面が移り変わっていくのです。そんなわけで、今夜(11/04)撮影した火星は、昨夜(11/03)撮影した火星と比べて中央経度が17°違います。

イメージ 2

表面模様に注目してみましょう。火星の向きが少しだけ変わったのが判ると思います。この向きの差17°は、17°回ったのではなく、1回転弱の343°回ったことにより生じた17°の差です。今は子午線湾のあたりが見頃ですが、しばらくすれば火星面で一番濃い模様「大シルチス」が宵の時間に見えるようになってくるので、楽しみです。ところで、週末は天気が崩れそうです。

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反射鏡一筋p2k5

開始日: 2005/2/9(水)