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さそり・月・木星の華【1月25日撮影】

さそり・月・木星の華【1月25日撮影】

華のさそり座

今朝は月齢24.7の、細い月が輝いていました。昨日と同様、今朝も放射冷却現象のおかげで空気の透明度は非常に良く、一眼レフデジカメ「D70」で固定撮影した「月のいるさそり座」の構図では、驚くほど微光星でびっしりでした。まずは、華のさそり座に月が入り込んでいる様子を撮影しました。

さそりの頭部で輝く月齢24
イメージ 1
撮影日時 : 2006年1月25日 06:19
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 20秒
ISO設定 : 500
レンズF値 : F4.5
レンズ情報 : 18.0-70.0(mm) F3.5-F4.5
Photoshop-E.にて画像処理: トリミング、レベル調整、文字&星座線挿入

緑色のゴーストが写り込んでしまったのが残念ですが、「さそりの心臓」である1等星のアンタレスをはじめ、2000年以降増光して話題になったδ星(ジュバ)を中心に直線状に並ぶさそり頭部の3つの2等星もくっきりと写っています。月は2.9等級のπ星のすぐ右上にいてそれだけでも「接近」ですが、実は月の地球照の淵スレスレには4等星がいます。掩蔽を終え顔を出したばかりの4.6等星です。

掩蔽直後の月と恒星(4.6等)
イメージ 2
撮影日時 : 2006年1月25日 06:32
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 1秒
望遠鏡鏡筒 : ビクセン R200SS (口径200mm 焦点距離800mm, F4)
撮影方法 : 直焦点撮影
Photoshop-E.にて画像処理: トリミング、写野回転、アンシャープマスク等

ステラナビゲータで調べると、どうやらこの星は午前5時半~6時12分頃まで月に隠されていたようです。私はこの掩蔽のことは知りませんでしたが、たまたま望遠鏡で月を導入したらラッキーなことに地球照の淵からさほど離れていない掩蔽直後の明るい恒星があったのです。前もって知っていれば、「出現」直後の地球照に張り付くような4等星を撮影できたはずなので、少し残念でした。今回はピントが甘くシャープではありませんが、地球照と恒星の共演が美しいです。


月と木星(観測風景)
イメージ 3
撮影日時 : 2006年1月25日 06:41
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 4秒
ISO設定 : 400
レンズF値 : F5.0
レンズ情報 : 18.0-70.0(mm) F3.5-F4.5
Photoshop-E.にて画像処理: トリミング、レベル調整、文字&星座線挿入
※月・木星それぞれの拡大部分はビクセンR200SSにて直焦点撮影

これは午前6時40分、薄明(トワイライト)の中で撮影した今朝の月・木星です。昨日ご紹介した画像より月が移動して間隔が広くなったのがお判りでしょう。

今朝の熊本市の気温は-2℃。夜明けの身を刺すような寒さの中で望遠鏡で星を見る雰囲気を感じ取って頂けると思います。

華の木星
イメージ 4
撮影日時 : 2006年1月25日 06:34
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
【上】露出時間 : 2.5秒
【下】露出時間 : 1秒
ISO設定 : 640
望遠鏡鏡筒 : ビクセン R200SS (口径200mm 焦点距離800mm, F4)
撮影方法 : 直焦点撮影
Photoshop-E.にて画像処理: トリミング、写野回転、アンシャープマスク等

これも今朝、木星を望遠鏡で拡大した画像です。といっても、四大衛星の姿を捉えるために直焦点撮影による低倍率で撮影しました。

木星の周りに4つの衛星が写っています(名前も挿入しています)。追尾なし撮影のため、上の2秒露出の画像は日周運動で木星と衛星達は線を引いています。

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p2k6◇撮影熱心

開始日: 2005/2/9(水)