M44・土星の華【1月25日撮影】
M44・土星の華【1月25日撮影】
M44 = プレセペ星団
さて、現在かに座では散開星団・M44(プレセペ)と土星の共演が繰り広げられています。土星はご存知の通り太陽の周りを回る惑星で、その公転周期は30年なので、今回と同じようにプレセペ星団の近くに戻ってくるのは30年後、2035年頃になります。マスコミ調で言えば「30年ぶりの天体フォー! 土星と星団接近 次回は29年後」となります(?)。土星よりも火星や金星のほうが明るい上に頻繁に黄道上の天体と接近するので見やすいです。それに対し外惑星の公転周期は長いのです。特に木星以遠。天王星なんて人の平均寿命とほぼ同じ84年なのです。天王星が今いるみずがめ座に帰ってくるのも80年近く後になりますので天王星の一周りを待ち望む人なんて誰一人いないと思います。M44と土星 |
写野の右が明るくカブッているのは、半分ベランダの屋根に隠されているためです。今期の土星は天頂近くまで昇りつめるので、南中時に撮ったこの画像ではベランダの屋根の影響でカブッてしまいました。また、カメラボディの回転調整もできない状態の為、方角はデタラメです。さらに、追尾なし撮影の為、日周運動で星が線を描いていますが、そのおかげで右上が北だと判ります。
この画像ではプレセペ星団の全体が収まっていないので、ピンボケ作品ですが星団全体の画像も紹介します。
M44と土星(ピント不良) |
今夜はこの画像の撮影ついでに高倍率の眼視でも土星を見たのですが、ピントの山がつかみ難く、環も本体から分離せず、土星全体が楕円形にしか見えませんでした。光軸のズレでしょうか、シーイング不良でしょうか。土星は天頂近くにあって等圧線の間隔も広い状態なのですが。