73P/SW3彗星(B核)【5月12日撮影】
73P/SW3彗星(B核)【5月12日撮影】
さて、SW3彗星の最盛期だというのに、当地・九州では入梅したかのように曇天・雨天が続いて悔しい思いをしていました。ですが、今夜は天気予報が外れ、晴天に恵まれました。この時期特有の春霞もなく、最良の条件で彗星を撮影することができました。
5月12日午前1時~2時台にかけて73P/シュワスマン・ワハマン第3彗星のB核の撮影に成功したので、撮れたての画像をご紹介しましょう。
手動でガイド撮影
今回撮影した画像も前回(5/5)同様、赤道儀に望遠鏡鏡筒とデジタル一眼レフカメラを同架して、望遠鏡で適当な恒星をガイド星として中倍率アイピース視野内に導入、露出時間の6分間手動で赤経微動ハンドルを慎重に回しつつ追尾しました。5月12日のシュワスマン・ワハマン彗星【B核】 |
今夜、B核はこと座のベガとはくちょう座のデネブの中間付近にいました。市街地の為肉眼では見えなかったのですが、驚くほど明るくなっています。もはや、彗星の本体だったC核以上の明るさです。
一方のC核はというと、発見できませんでした…。SW3彗星分裂核の中では、今やB核が最大級です。この写真では手動ガイドの為、星像がボケたように面積をもってしまいました。または、月を利用してオートフォーカスでピント合わせをしたので、ピンボケだったのかもしれません。このピントの甘さは手動追尾によるブレなのか、もともとピンボケだったのかはよく判りませんが、ISO感度を高くして短時間で切り詰めたシャープな画像も載せておきます(下画像)。
短時間露出【B核】 |
すぐ近くに強烈な外灯もある市街地での(手動)ガイド撮影ですが、尾を伸ばすB核がはっきりと写りました。
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p2k6◇手動追尾馬鹿
p2k6◇手動追尾馬鹿