p2k8 blog mini

イラストを中心にその他色々紹介**天体写真はこちらに移転しました→https://p2k8-net.fc2.net/

73P/SW3彗星(B核)【5月12日撮影】

73P/SW3彗星(B核)【5月12日撮影】
さて、SW3彗星の最盛期だというのに、当地・九州では入梅したかのように曇天・雨天が続いて悔しい思いをしていました。ですが、今夜は天気予報が外れ、晴天に恵まれました。この時期特有の春霞もなく、最良の条件で彗星を撮影することができました。

5月12日午前1時~2時台にかけて73P/シュワスマン・ワハマン第3彗星のB核の撮影に成功したので、撮れたての画像をご紹介しましょう。

手動でガイド撮影

今回撮影した画像も前回(5/5)同様、赤道儀に望遠鏡鏡筒とデジタル一眼レフカメラを同架して、望遠鏡で適当な恒星をガイド星として中倍率アイピース視野内に導入、露出時間の6分間手動で赤経微動ハンドルを慎重に回しつつ追尾しました。


5月12日のシュワスマン・ワハマン彗星【B核】
イメージ 1
撮影日時 : 2006年5月12日 02:02
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 4分23秒
レンズF値 : F4.5
レンズの焦点距離 : Nikkor 18-70 70.00(mm)
赤道儀 : ビクセンGP赤道儀
撮影方法 : 手動追尾撮影 (ガイド鏡:ビクセン R200SS)
Photoshop-E.にて画像処理: トリミング・レベル調整・ガウスぼかし等

今夜、B核はこと座のベガとはくちょう座のデネブの中間付近にいました。市街地の為肉眼では見えなかったのですが、驚くほど明るくなっています。もはや、彗星の本体だったC核以上の明るさです。

一方のC核はというと、発見できませんでした…。SW3彗星分裂核の中では、今やB核が最大級です。この写真では手動ガイドの為、星像がボケたように面積をもってしまいました。または、月を利用してオートフォーカスでピント合わせをしたので、ピンボケだったのかもしれません。このピントの甘さは手動追尾によるブレなのか、もともとピンボケだったのかはよく判りませんが、ISO感度を高くして短時間で切り詰めたシャープな画像も載せておきます(下画像)。

短時間露出【B核】
イメージ 2
撮影日時 : 2006年5月12日 01:50
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 67秒
レンズF値 : F4.5
レンズの焦点距離 : Nikkor 18-70 70.00(mm)
赤道儀 : ビクセンGP赤道儀
撮影方法 : 手動追尾撮影 (ガイド鏡:ビクセン R200SS)
Photoshop-E.にて画像処理: トリミング・レベル調整・ガウスぼかし等

すぐ近くに強烈な外灯もある市街地での(手動)ガイド撮影ですが、尾を伸ばすB核がはっきりと写りました。

---------
p2k6◇手動追尾馬鹿

開始日: 2005/2/9(水)