昇るさそり座と木星【1月11日撮影】
昇るさそり座と木星【1月11日撮影】
ベランダからの手動ガイド撮影
木星を連れたさそり座が南東の空から昇るようになりました。今朝はそんな華やかなさそり座を狙ってみました。まだ冬至から間もないので、九州では午前6時半まで真っ暗なのです。やがて銀河系中心方向の濃い天の川が昇ってきます。冬の明け方は冷え込みに比例して空気の透明度が高く、星がたくさん見えます。このため、毎年2月頃の夜明け前はさそり座と天の川が美しく、見頃です。
さて、今回の赤道儀による手動追尾を行うにあたり鏡筒のファインダーと接眼部の間にカメラボディを挟み込んだために写野が傾いてしまいましたが、屋根から顔を出すさそり座頭部と木星の輝きが美しく描出できました。100mほど先の外灯をオートフォーカスで無限遠のピント出しをしたのですが、僅かにピンボケしてしまいました。以前の銀塩カメラですとピントリング回し切りでOKだったため、オートフォーカスを利用するしかない一眼レフデジカメは不便です。
なお、この画像はXGAサイズまで解像度を下げたので星像は点に縮小しています。また、Photoshopにて星の滲み処理をかけることで、デフューザー効果を現しています。木星の白い輝き、アンタレスのオレンジ色の輝きがよく判ります。
ISO200(最低)で2分ちょっとの露光ですが、まだ東の空の薄明はほとんどなくあと少し露出をかけられそうです。この撮り方で華の銀河中心部を狙うのが夢です。
画面下部の明るい星はしし座にいる土星です。
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