【蛍】光の乱舞
【蛍】光の乱舞
6月といえば蛍が見頃。そんなわけで、自宅から車で20分程の所にある田舎の川辺へ蛍を見に行ってきました。ホタルの活動する宵の時間帯が撮影のチャンスです。今回は到着するなり、あちこちで蛍が光って出迎えました。
蛍を見たのは何年振りでしょう、正直言って憶えていません。今日初めて見た瞬間は蛍の光に感動しましたが、2001年の流星雨と同様、長時間見ていると慣れてきました。
緑色の蛍が自由気ままに飛び交っています。蛍の光は、1~2秒周期で付いたり消えたりを繰り返していましたので、一匹の蛍が複数の光を描いてくれました。約2分間、シャッターを開けっ放しにして撮影した(バルブ撮影)ので、蛍の光はたくさん写りました。
”こっちの水は甘いぞ” |
初めての蛍撮影でしたが、流星撮影の時と同様に弱い光を捉えるので、ISO設定は高めにしました(ISO500)。この画像では、やや遠くの水辺をズーム最大にして狙った作図です。水に沿って数多くの蛍が捉えられています。これぞ自然の情景ですね。
今回出向いた場所はそれほど「蛍だらけ」だったわけではないので、カメラのすぐ前を飛んではくれませんでしたが、この写真では星とホタルを撮ってみました。ですが、ご覧の通り、残念ながら空が霞んでおり、南東の空から昇る木星だけしか見えていません。それでも、約2分間の日周運動によって木星が右上に線を引いています。そして、その霞んだ空には、まるで流星写真を彷彿とする「ホタル流星」が写ってくれました。
大出現した2001年のしし群では、緑色の流星がたくさん写りました。そんな思い出もあり、空を背景にしたホタルの光は流星の輝線のように見えて感動的です。ホタルは生物ですので一直線とはならず個々の意識によってランダムに曲がりくねって写ります。そこから流星写真にはない生命の営みが伝わってきます。
暗闇の中で光って存在を示すホタル。近寄ってじかに見てみました。電気もないのに体で光を起こす様子は感動的ですね。今回はうまくいきませんでしたが、次回チャンスがあれば星空とホタルの競演写真を撮ってみたいものです。
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