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金星と水星【6月3日撮影】

金星と水星【6月3日撮影】

宵の西天、ほぼ同時東方最大離角

金星と水星と飛行機と
イメージ 1
撮影日時 : 2007年6月3日 20:23
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 20.00秒
レンズF値 : F4.0
レンズの焦点距離 : 31.00(mm)
撮影方法 : 固定撮影
Photoshop-E.にて画像処理: レベル調整、トリミング等

さて、日没後の西空では、現在「惑星」の金星と水星が同時に見頃になっています。水星や金星、つまり地球より内側の「内惑星」は、日没後の西空の場合は、「東方最大離角」といって、太陽の東へ一番離れた頃が見頃となります。なぜなら、暗くなって見え始めた時の高度が高いからです。

今回は、金星・水星ともに、一番太陽から離れた「東方最大離角」の状態ですので、ナイスタイミングで
2つの内惑星を条件良く見ることができる、というわけです。金星の左上には土星もいるはずですが、今回は水・金だけにしました。写真は、カメラの布製のストラップを折り曲げてレンズの下に敷いてアングルを決めての撮影ですので、少々ブレていますが、金星と水星、そして飛行機の軌跡が捉えられています。

既に入梅したはずの当地では、今日は天気が回復しました。夏至が近くかなり北にシフトした日暮れの空の色は一段と美しく、空気の透明度が良好のようです。そんな中、金星の輝きが眩く、市街地(熊本市街)の光を反射して輝く低い雲が藍色の空にコントラストを付け、美しい宵空となりました。

水星は高度が低いですが、これでも(多分宵の西空としては)今年一番の高さです。20秒露出でくっきり写ってくれました。でも、望遠鏡で見れないのが残念です(自宅ベランダからは北の方向は導入できません)。金星同様、満ち欠けをして見えているはずです。

ともあれ、空気の透明度が高いおかげで、このように癒されるほど美しい光景を眺めることができました。線状に移っているのは飛行機の軌跡です。雲より低い位置を飛んでいるのが判ります。


薄明の中に、ポツリと水星

水星
イメージ 2
撮影日時 : 2007年6月3日 20:18
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 13.00秒
レンズF値 : F4.0

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開始日: 2005/2/9(水)