オリオンの華【12月28日撮影】
オリオンの華【12月28日撮影】
さて、暮れも押し迫って参りました。今年も残すところあと3日となりました。今年は例年以上に厳しい寒さが続いております。お風邪などお引きではありませんか? それでは、皆さんよいお年を。(通常、この言葉は最後に書くべきです)。
通常、固定撮影を行う場合は三脚に固定するべきなのですが、面倒臭がりの私は、ベランダの塀の上の平らなスペースに一眼レフカメラを置き、適当な硬い物(今回はカセットテープの空きケースとカメラの接続リングの積み重ね)をレンズ部の下に敷いてアングルを上に持ち上げて固定して撮影しました。
小型三脚を使えばいいじゃないか、と言われるかもしれませんが、三脚穴に捻じ込む作業が面倒なので、どうしてもこの様ないい加減な撮影スタイルをとりがちであります。近いうちに、レンズ部を持ち上げるためのアッパー(?)器具を自作してみようかと思います。たとえば、木の板を折り畳めるように繋げるなど…。
さて、この画像は望遠レンズで撮られたように見えるかもしれませんが、通常のズームレンズのテレ端で撮ったものの強トリミング画像です。私の好みにより画像処理は強めにしてあり、シャープ効果がきついので、画像は等倍表示でなければ輝線が潰れて見えるかもしれません。
放射冷却現象で市街地でも好透明度
今夜の熊本市は、九州の都市部とはいえ予想最低気温を-4℃と予想しています。そのため、いつも以上に空が澄み渡り、写る星数も多く、華のオリオン座の美しさもより一層際立っています。冷え込みの厳しい夜は星が美しい(星数が多い)のです。また、宵(日暮れ後)よりも明け方(夜明け前)のほうが、街明かりも減ってさらに空が澄み渡り、背景の宇宙の色もより暗くなり、星がたくさん見えるようになります。だからこそ、夕焼けよりも朝焼けのほうがきれいに見えるのです。
オリオン座全景とヒアデス・シリウス |
こちらはオリオン座の全景を見ることができます。中途半端な構図だったので、オリオンを中心にトリミングしています。できれば冬の大三角と共に撮影するべきでした。
コーキンディフューザーフィルター効果
さて、ご覧の通りこの画像では星が滲んだように見える画像処理を施しています。藤井旭先生のフィルターワークにインスパイヤされて独自に編み出した処理方法です。Photoshop上で画像をレイヤー複製し、ガウスぼかしを軽くかけた後に「フィルタ」→「その他」→「明るさの最大値」をクリックし、星の輝きを拡張する処理を行い、レイヤー合成時に「比較・明」で20%ぐらいの不透明度で合成して滲みを発生させる「裏技」です。
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華のp2k5
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