月と木星【12月27日撮影】
月と木星【12月27日撮影】
流れる雲の中で(06:19撮影) |
暮れも押し迫って参りました。と同時に例年以上に寒い冬を実感させる朝の冷え込みが続いています。今朝は放射冷却で冷え込み、九州とはいえ-2℃まで下がっていました。いつもよりも寒さの身に沁みる明け方だからこそ、空気の透明度も一段と高く、月と木星の共演をより煌びやかに眺めることができました。
さて、そんなわけで今朝は月齢25の細い月と木星が近づいていました。通常、木星や土星、金星といった明るい惑星が月と(見かけ上)接近するのは月の公転周期でもある約1ヵ月ごとに見られます。しかし、その時々によって月との離隔が近かったり遠かったりします。今回はご覧の通り月と木星間は若干離れていますが、それでも「月と輝く星」の典型、美しい光景です。
今回の画像は薄明(夜明け前の薄明るい空)の午前6時半~7時にかけてニコンD70にて固定撮影で撮りました。今回は、あえて「月光に光る雲」の美しさも要素として取り入れ、薄雲がかかっている画像をチョイスしてみました。
白みゆく空
時間の経過に伴って空が明るくなり、月の写り方もだいぶん変わってきます。最初は露出適正値が長いため、月は地球照とグレアを伴って写りますが、空が明るくなると露出を早くせざるを得ず、月の夜の部分は消え、月の昼の部分の形だけがくっきりと写ります。また、木星も輝きの広がりが小さくなり、点のようになってしまいます。薄明の空の月・木星(07:02撮影) |
こちらは、薄明の空の色と共に撮影した7時2分撮影の月と木星です。東日本・北日本の方には驚かれるかもしれませんが、九州では今の時期、午前7時でもまだ日の出前で、明るい星ならば写るのです。とはいえ、随分薄明は進行してこの画像では木星の輝きも点のようです。レベル補正で多少暗めに調整していますが、空の色調はそのままです。
南東の空のグラデーションと共に(06:27撮影) |
さて、時間が遡りますがこちらは6時27分撮影のものです。月と木星の位置がかなり南よりだったので朝焼けのオレンジ色の部分は入っていませんが、「夜明け前の月・惑星ランデブー」の雰囲気は感じることができるでしょう。
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パピマテのp2k5
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