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月齢1.7【2月19日撮影】

月齢1.7【2月19日撮影】

極細の月を撮影

今宵、細い月が金星と並んで輝いていました。三日月よりもさらに細い、言わば「一日月」。日暮れ直後の西空低空での「月と宵の明星」の競演です。


【固定】

月と金星
イメージ 1
撮影日時 : 2007年2月19日 19:05
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 8.00秒
撮影方法 : 固定撮影
Photoshop-E.にて処理: トリミング、色調整等

今宵の月は月齢でいうと1.7。新月からわずか1.7日しか経っていないということです。そんな極細の月を望遠鏡で撮影しました。対象が低空の為、画質は良くありませんがギリギリの月をご覧下さい。


【直焦点】

月齢1.7
イメージ 2
撮影日時 : 2007年2月19日 19:17-18
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 1/8秒
望遠鏡鏡筒 : ビクセン R200SS (口径200mm 焦点距離800mm, F4)
撮影方法 : 直焦点撮影
※RegiStax3にて 5枚コンポジット、赤色収差補正、シャープ処理等

これまでに私が撮影した最も細い(新月に近い)記録は、月齢1.4。新記録まであと0.3です。

この画像では、ベランダの柵に鏡筒が半分ほど隠されての撮影だったため、適正露出値も長くなりました。また、地平高度が10度を切る低空での撮影でしたので、地球大気の影響による揺らぎがひどく、5枚コンポジットしたとはいえあまりシャープに写ってはいません。


月齢1.7の地球照
イメージ 3
撮影日時 : 2007年2月19日 19:19
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 2.00秒
望遠鏡鏡筒 : ビクセン R200SS (口径200mm 焦点距離800mm, F4)
撮影方法 : 直焦点撮影
※RegiStax3にて 7枚コンポジット、トーンカーブ調整、シャープ処理等

こちらは、上の画像より露出を長くして撮った月です。月の輝いていない夜の部分が、地球の昼側から届く光によって鈍く輝いています。露出値を伸ばすことによって月の夜側の世界がくっきりと浮かび上がった、というわけです。上の写真と月の向きが違いますが、この写真では肉眼で見た月の向きに合わせているため、画面向かって下が地平線方向になります。地平線方向にやや暗くなっているのは、半分ベランダの壁がかぶっている影響です。

この写真では、7枚コンポジットすることによって、ザラつきと(地球大気による)歪みを抑えています。もう薄明も終わっているので、月の背景がやたら明るいのはナイター照明など、市街地の街明かりの影響だと思われます。
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開始日: 2005/2/9(水)