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【固定】M45とC/2004 Q2マックホルツ彗星【050108】

【固定】M45とC/2004 Q2マックホルツ彗星【050108】

イメージ 1

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イメージ 3

1枚目:M45(プレアデス星団)とC/2004 Q2マックホルツ彗星の接近
オリジナル撮影日時 : 2005:01:08 19:02 - 19:05
撮影地 : 熊本県熊本市
撮影方法 : 固定撮影
カメラ : NIKON COOLPIX995
露出時間 : それぞれ15秒~31秒
レンズF値 : F3.4

PhotoShop-LEにて6枚コンポジット合成、PhotoShop-E.にてレベル補正・アンシャープマスク

2枚目:M45(プレアデス星団)とC/2004 Q2マックホルツ彗星の接近(ズーム)
オリジナル撮影日時 : 2005:01:08 20:21 - 20:23
撮影地 : 熊本県熊本市
撮影方法 : 固定撮影
カメラ : NIKON COOLPIX995
露出時間 : それぞれ29秒~35秒
レンズF値 : F5.0

PhotoShop-LEにて4枚コンポジット合成、PhotoShop-E.にてレベル補正・アンシャープマスク

3枚目:M45(プレアデス星団)とC/2004 Q2マックホルツ彗星の接近(広角端)
オリジナル撮影日時 : 2005:01:08 19:00:57
撮影地 : 熊本県熊本市
撮影方法 : 固定撮影
カメラ : NIKON COOLPIX995
露出時間 : 12.94秒
レンズF値 : F2.6
ISO感度 : 400

3等級になったマックホルツ彗星の雄姿

さて、2005年1月8日、肉眼彗星と化したC/2004 Q2マックホルツ彗星がM45プレアデス星団に接近しました。ダストテイルの尾が予想とは逆の方向に伸びたりして大変興味深い姿を見せてくれたマックホルツ。そんな同彗星の最盛期、最大の見ものとなったのはこのM45との接近でありました。

当時はまだ一眼レフデジカメを購入する前であり、撮影はコンパクト・デジカメ「COOLPIX995」で行いました。なお、毎回述べていますが、私の赤道儀は故障しています。そのため、これらの画像はノーガイド(固定撮影)での撮影です。ノーガイドで30秒以上露出すると彗星・恒星の輝線が明らかに線を描いてしまいます。だからといって露出を短くすると、今度は蓄光不足で彗星が淡くなってしまいます。そのため、露出時間は長過ぎず短過ぎずの20秒~30秒程度としました。

コンパクトデジカメの長時間露光においては暗電流ノイズやランダムノイズの発生が著しく、S/N比が悪いのです。そのため、連続して撮った4~6枚の画像をコンポジット合成してS/Nの向上を図っています。ダークフレームを撮っておいて手作業で暗電流ノイズ除去を行ったのですが、JPGでの撮影のため完全には除去できておらず、コンポジット合成して日周運動で動いていく暗電流ノイズの痕跡が確認できてしまうのはご愛嬌。また、ノーガイド撮影のため、各コマで写野がズレてしまい写野周辺の星像が甘くなってしまってしまいます。

今回の画像では露出不足のため彗星の尾は写らず、星雲状にしか見えていないのが残念です。もし恒星時追尾で2~3分露出できたのならば、2本の彗星の尾を写し込むことが出来たことでしょう。マックホルツ彗星は彗星特有の青緑色で写っており、スバルの青白い星の色との対比が美しいです。

AstroArts投稿画像集には尾のハッキリ写ったマックホルツ彗星とM45との華々しい接近の様子を捉えた力作が満載されています。


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マックホルツを撮ったのは一晩限りp2k5

開始日: 2005/2/9(水)