かに座と土星・月【3月11日撮影】
かに座と土星・月【3月11日撮影】
星座線を付けると何か安心しません?
月明かりも酷く、特別見応えのある写真でもないのですが、今回はかに座の四角形の恒星、土星・月の名称を挿入してみました。何か安心するというより駄作でも見栄えがするだけの事かもしれませんが。【固定】かに座プレセペ付近 |
最近、故障の原因を調べるために望遠鏡の架台を分解してしまっているので、すっかり撮影・観望を怠っています。その影響で、かに座のプレセペ星団に土星が接近していることも、すっかり忘れていました。
今夜は満月前の大きな(明るい)月が煌々と輝いており、透明度も悪かったのですが、この空であえて固定撮影で何か狙うなら何があるだろうとステラナビゲータで調べてみたら、ご覧のようにかに座の四角形の近くに土星・月が集まっていましたので、一眼レフデジカメで狙いました。もちろん、追尾なしの固定撮影によるものです。また、写野上部付近をトリミングしています。
アンシャープマスクで恒星強調
さて、今回の撮影条件は悪く、生画像ではM44・プレセペ星団の星々は見えるか見えないか程度の淡さでしかありませんでした。月明かりのグレアの中ですので、プレセペは中階域のバックグランドの中に潜んでいます。そのため、単にPhotoshopのレベル調整で明るくしただけでは恒星像を強調できません。このような場面においては、アンシャープマスクが力を発揮するのを実践して気付きました。半径値をかなり大きく設定してエフェクトをプレビューすると、見事にプレセペの暗い星々が浮かび上がってきてくれます。しかし、それだけでは明るい星像(土星)の周りが黒く縁どられてしまいました。
そこで、Photoshopのレイヤー合成機能の活用し、アンシャープマスクをかける前のレイヤーと「比較・明」で合成しました。すると、シャープ効果で明るくなった星像だけを合成することができ、処理過程で発生した偽の縁取り部分を取り除くことができました。今回の画像は、こうして仕上げました。
そこで、Photoshopのレイヤー合成機能の活用し、アンシャープマスクをかける前のレイヤーと「比較・明」で合成しました。すると、シャープ効果で明るくなった星像だけを合成することができ、処理過程で発生した偽の縁取り部分を取り除くことができました。今回の画像は、こうして仕上げました。
金星とアルタイルから辿れるのですが…
明け方にポイマンスキー彗星が急増光しているようですが、曇天が続いたり、せっかく晴れても濃霧だったりと、撮影できない日々が続いていますので、もう諦めます。これから急速に減光することですし。それよりも、5月に百武彗星の如く地球に分裂核が大接近するシュヴァスマン・ヴァハマン彗星のほうに本腰を入れますので、ご期待ください。5月23日には幻のうしかい座流星雨が出現することを祈って…。------
p2k6◇星野魂
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