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【星景】 南天の星空の日周運動と登山運動

【星景】 南天の星空の日周運動と登山運動

イメージ 1

1枚目:星の動きとわたしの動き
オリジナル撮影日時 : 2005:03:31 21:54:36
撮影地 : 熊本県阿蘇
メーカー名 : NIKON CORPORATION
機種 : NIKON D70
露出時間 : 8分38秒
レンズF値 : F4.0
レンズ情報 : 18.0-70.0(mm) F3.5-F4.5

Photoshop-E.にて画像処理 :
RGB各色レベル調整,アンシャープマスク,アンプノイズ補正

星の軌跡と登山の軌跡

さて、2005年3月31日に山で撮影したD70による天体写真を少しずつ公開してきましたが、その中でも一押しの1枚です。星景写真の演出の為に、態々山を登ってきました。

この画像は、8分間シャッターを開けたままにして撮影したデジカメ画像です。8分間の露出により、星が日周運動により動いてカーブを描いています。天文に詳しい方なら、この星の軌跡を見て南の方角を撮ったものと判ることでしょう。残念なことに、ノイズリダクションOFFで撮影したためにアンプ熱による赤紫色のノイズカブリが右上部に顕著に現れています。ダークフレーム減算しましたが、露出時間が異なるのでご覧の通り完全に消去できませんでした。次回から長時間バルブ撮影はRAWで撮ろうかと思います。なお、この作品では残念ながらピントが甘いです。Nikkor18-70mmレンズの広角端の無限遠ピント位置は∞マークの中央ではなかったようです(やや内側でした)。


南天の星は水平に動く

小学校の理科の授業で習ったと思いますが、星の軌跡が水平方向に伸びて写るのは南の方角です。そんなわけで、この作品は山(風景)と南の星の動き(天体)を共にとらえた「星景写真」です。本格的な星景写真マニアなら、月夜に撮影を行うことが多いのです。なぜなら、月明かりで山(風景)が照らされて照明効果をもたらすからです。しかし、今回の作品では月明かりはありません。そのため、かすかな街明かりなどの自然光によりかろうじて山の様子が写りました。但し、それもごく僅かな光量のため、色合いが不自然です。山肌の枯れ草の黄色味が派手に出てしまったのは長時間露出により元来の色を忠実に再現できなくなってしまったことが原因と考えられます。


登山光線

さて、山の中腹へ続く赤と青の光線は何かというと、私が手に持ったLEDライトの光です。この作品を撮るために、わざわざLEDライトを光らせながら登山道を(途中まで)登ってきたんですよ。青い光線は山の遊歩道に沿って続いていることが判ることでしょう。もっと頑張れるなら、このまま山の上まで登り切って光線を登頂させたかったのですが、そうした場合、30分近くかかり肉体的にかなり疲れるのと、露出時間が長くなり過ぎて写野全体が白くカブる可能性があったため、断念しました。次回はFを絞って登山光線を登頂させたいと意気込んでいます。

さて、行きは赤いライト、帰りは青色LEDライトと、光の色を分けて登山・下山してきたのですが、下りの青色LEDライトが強烈過ぎて登りの赤色ライトが掻き消されてしまいました。また、一番高い地点の所で記念の光文字「2005.3.31」を書いたのですが、小さすぎて潰れてしまいましたね。頂上の所で光が纏まっているのはそのためです。次回は大きく書こうと思います。また、所々光が途切れているのは、歩いている最中にライトが体や草などに隠されたためと思われます。


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開始日: 2005/2/9(水)