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【阿蘇山】上空から捉えた阿蘇

【阿蘇山】上空から捉えた阿蘇

世界最大のカルデラ

10月3日、熊本空港発の機内から撮影。私は半年に1度ほどの割合で熊本空港から飛行機に乗りますが、上空からの山の写真も毎回欠かさず撮っています(そのためいつも窓側を確保して乗ります)。今回は過去4年間の搭乗の中で最も阿蘇山をくっきり撮影できました。2月に羽田へ飛んだときは大気状態が悪くベルト着用サインが中々消えず、阿蘇山最接近時に撮影できなかったのです。2002年5月の羽田行きの際にも今回同様条件良く撮影できた「上空からの阿蘇山」写真があります(http://www.geocities.jp/sub_ori/aso/aso01.html に掲載しています。コンパクトデジカメなので画質が悪いです)。
なお、飛行機の窓からの撮影において注意すべき点は、離陸直後はデジタルカメラの使用禁止です。この写真は、デジタル機器使用禁止解除となるシートベルト着用サインが消えて真っ先に一眼レフデジタルカメラで撮影したものです。まだ高度上昇中です。この後、阿蘇山を抜けるとあっという間に大分県リアス式海岸が見えて海を越え四国上空に入ります。九州脱出の早さにいつも驚きです。


まずは阿蘇全体
イメージ 1
撮影日時 : 2006年10月3日 10:26
撮影地 : 熊本県上空
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 1/320秒
レンズF値 : F9.0
レンズの焦点距離 : 18.00(mm)

阿蘇山」という名前の単一の山は存在しません。なので、阿蘇山とは全体のことを指します。この写真には「阿蘇山」のほぼ全体が写っています。この写真に記した「南外輪山」がカーブを描いて伸びているのが判ると思います。そう、この「外輪山」はぐるっと「阿蘇山」本体を取り囲んでいます。向こう側の雲海の下には北外輪山があります。阿蘇カルデラがこんなに陥没していなかったら、一つの山として富士山を軽く超える超・巨大な山になったこともお判り頂けるでしょう。

そんな世界最大の「カルデラ」(窪み部分)は南外輪山と阿蘇五岳の間の盆地部分にあたります。もちろん、反対側にもカルデラ盆地は続いており、市町村合併して誕生したばかりの「阿蘇市」や南阿蘇村の市街地となっております。

続いて、阿蘇本体「五岳」に接近。

雲海~阿蘇五岳カルデラ~南外輪
イメージ 2
撮影日時 : 2006年10月3日 10:27
撮影地 : 熊本県上空
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 1/400秒
レンズF値 : F10.0
レンズの焦点距離 : 70.00(mm)

矢印の先に見える煙(雲に紛れていますが)が、阿蘇中岳第一火口です。さらに、茶色い溶岩のような色の部分の峰が中岳と高岳にあたると思いますが、どこがどれなのかは面倒くさいので調べませんでした。高岳阿蘇五岳の中で一番高く、中岳が2番目です。ちなみに中岳は4ヵ月前登ってきました。
この阿蘇五岳の下の盆地部分が、実は「阿蘇山」のカルデラの中なのです。阿蘇五岳を取り囲むようにカルデラ盆地が続いています。下にあるのは南外輪山です。


阿蘇山上」一帯
イメージ 3
撮影日時 : 2006年10月3日 10:28
撮影地 : 熊本県上空
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 1/400秒
レンズF値 : F10.0
レンズの焦点距離 : 70.00(mm)

阿蘇山はプリンのように頂上が比較的なだらかになっているので、草千里~中岳・高岳付近まで、「阿蘇山上」と呼ばれています。草千里は有名な観光地となっており湖のある山上の大草原でして、この写真にも円形に平らな部分が(半分雲に覆われていますが)見えていますね。駐車場や土産物屋も微かに判ります。草千里の上には、盛り上がったきれいな形をした「米塚」が写っています。ここは現在傷んだ山肌の修復のために立ち入り禁止となっているのが残念です。中岳第一火口からは白煙が立ち上る様子が見えますね。


◇『阿蘇山』過去記事:
【阿蘇山】中岳登頂 - 2006年6月21日投稿
【阿蘇】中岳第1火口【噴煙】 - 2005年7月17日投稿
20年前と同じ日、同じ場所で【米塚】 - 2005年7月17日投稿
阿蘇噴煙(雪原) - 2005年2月12日投稿
阿蘇山写真集 更新(阿蘇五岳) - 2005年2月10日投稿


次回は富士山。

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p2k6◇山オタ

開始日: 2005/2/9(水)