17P/ホームズ彗星【11月24日撮影】
17P/ホームズ彗星【11月24日撮影】
アウトバーストして拡散しながらもどんどん大きくなっているホームズ彗星。昨夜は満月近い月明りの中での撮影となりましたが、長時間露光することで肉眼では見えづらい淡く大きな彗星の姿を写し出す事ができました。しかし淡くなったせいで望遠鏡で見ても中央付近がうっすら見える程度と、もはや写真で長時間露光を与えなければそこに巨大な彗星がいることすら気かないほどです。
同彗星のそばに満月1日前の強烈な月明りがあったため、ISOは最低にして2分ほど露出すると限界でした(これ以上露出すると月明りの影響で真っ白な写真になります)。
ホームズ彗星とアルゲニブ(右) |
うわ!なんと直焦点撮影のトリミングなしで済む彗星の大きさです。明るいペルセウス座α星と並んでいましたので、どうせならとツーショット写真にしました。もの凄い彗星の大きさに戸惑い、望遠鏡に取り付けたカメラボディをくるくると回転させ、この2天体を画面内に収めるのに苦労しました。α星アルゲニブってゆうんですね、勉強になりました。
背景が青いのは月明りのせい。このようにすぐにバックがカブりますので、露出を長くかけられませんでした。
それにしてもガイド鏡もなしに脳内追尾の極軸微動ツマミじわじわ回転で直焦点30秒露出を3枚も達成させるなんて執念の極みですね。ビクセンさんの新型赤道儀ユニットを購入予定でいますのでそちらはおいおい。
背景が青いのは月明りのせい。このようにすぐにバックがカブりますので、露出を長くかけられませんでした。
それにしてもガイド鏡もなしに脳内追尾の極軸微動ツマミじわじわ回転で直焦点30秒露出を3枚も達成させるなんて執念の極みですね。ビクセンさんの新型赤道儀ユニットを購入予定でいますのでそちらはおいおい。
淡い17Pを極力はっきりと見せようという趣旨で派手に仕上げてみました。写真の周りが暗くなる「周辺減光」や、月光による青カブり、様々な障害を画像処理ソフト・ステライメージでカバーしましたが、バックグラウンドにムラができ、全体的に不自然さを否めません。周辺減光によるムラは月明りの影響かもしれませんが、最低限ダーク画像(ノイズ情報)を撮って補正しておくべきですね。それにしてもまるで銀河の写真のように美しいコマ内部のジェット構造です。月光による天然の青カブリを残しましたので、彗星のコマが青色っぽくなってしまっています。
ホームズ彗星と月(同縮尺) |
撮影日時 : 月2007年11月24日 00時28分 (17P 00時53分)
撮影地 : 熊本県熊本市 / カメラ : ニコン D70 / ビクセンR200SS (口径200mm)
撮影方法 : 直焦点撮影(F4)/露出時間 : 月1/1000秒, 17P48秒ぐらいRAWモード撮影現像処理
Photoshop-E.ステライメージ5.にて画像処理
うわ、彗星のコマはもう月よりも大きくなっていますね(もちろん地球からの見かけで)。肉眼ではっきり見えるのならば望遠鏡も必要なく素晴らしい眺めなのですが、巨大化した代償で彗星は淡くなり、今夜は肉眼でも見えませんでした。撮影地 : 熊本県熊本市 / カメラ : ニコン D70 / ビクセンR200SS (口径200mm)
撮影方法 : 直焦点撮影(F4)/露出時間 : 月1/1000秒, 17P48秒ぐらいRAWモード撮影現像処理
Photoshop-E.ステライメージ5.にて画像処理